休日の過ごし方〈看護師〉

今回の記事は医療従事者〈看護師〉のライターネーム IOIZ様の記事掲載になります。新人看護師だった頃の悩みや対処法も記事になっています。
色々な職業の方の目線から休日の過ごし方、普段どんなことを考え、どのような想いで過ごしているのか等を知ることが出来ればと思いコラボ記事掲載をしています。

看護師の方だけでなく働くすべての方に参考になれば幸いです。

私は今現状も看護師として仕事をしていますが、仕事行きたくない病が発症していた時期があります。そして、今現在では仕事行きたくない病の発症自体があまりないというのが現状です。

今回は仕事行きたくない病が発症していた時の実際理由を2つお伝えし、読んでいる方々と共有しつつ、その時の対処法と、今現在なぜ仕事に行きたくない病があまり発症していないのか、休日の過ごし方もあわせて記事にしてみました。

◆仕事に行きたくない病が発症していた理由・・・新人の時期に仕事内容に慣れていないストレス

これは看護師だけでなくどの仕事においてもそうですが、仕事内容が自分の中でまとまっていないとそれだけでとてもストレスになります。


最初の頃は日頃の病棟業務の流れ一つでもストレスを感じていました。「今は何をする時間?」と先輩看護師に質問されると身体が止まってしまいます。そのような普段の仕事内容からストレスを感じることで「明日仕事かー。」と感じてしまうものです。


また、看護師の場合は初めて行う手技の手順が分からないことや医師によって手技や手順が異なって来るので本当に緊張する場面が多いです。その中でも患者さんへの身体的侵襲の強いCV挿入介助やCD挿入介助などが私の病棟の場合では多かったため、「明日はCV挿入介助があるのかー、嫌だなー。」と感じることも多かったです。


①に対する対処法
しかしこれに関しては簡単に対処できるものです。


【業務内容や手技を小さいメモなどにまとめて自分のテンプレートを作成する】


これだけです。必ずどんなことでも最初は指導がありますので、その時に雑でもいいので必ずメモをして、それを帰ってからテンプレート用のメモに清書をします。あとはそれを持ち運ぶだけです。逐一確認しながら業務にあたり、適宜修正が必要であればその都度アップグレードすれば自分の業務効率が更新されていきます。
介助時の手順に関しても同様です。実際に教えてもらった手順に沿って自分用にテンプレートを作成することで流れを復習しながら次の介助時に使用することができます。


ここで面白いのが、自分用にテンプレートを作成し、予習復習していると次の機会が楽しみになってくるものです。「よし、次はもっとスムーズに行えるようにしよう!」とモチベーションにつながります。


さらに、このような対処を行なっているということ自体が、周囲からの評価にも繋がりますし、先輩看護師からも「業務を安全に行えるようにちゃんと予習復習してきたんだな。」と捉えられます。看護師のすごいところは、【自分の業務をスムーズに行うことが結果的に患者さんにとっていいことへ繋がる】ということです。


そのため、休日の内の数時間を予習復習に使うことで今後の仕事行きたくない病が軽減され得るということです。

単純に休日が終わってしまうのが嫌だ!看護師は連休が少ない!


仕事しきたくない病って結局のところこれが一番の理由だと思います。それはそうですよね、仕事と休日を天秤にかけたのであれば誰しもが休日が好きなんですから天秤は傾きます・・。


また、看護師の場合は連休が少ないことが大半です。もちろん手術室看護師のように土日が休みということもありますが、基本的にはシフト制であることが多いです。そのため、「1日だけ休日を過ごしたら明日からまた仕事。」というのが流れになります。1日だけの休日に感じることは「明日はもう仕事なんだよなー」と憂いることで休んだ気がしないことも多かったのが実際です。学生の時に土曜日はすごく楽しめるのに日曜日には翌日からのことを考えてしまう、そんな経験ありませんか?それと似た感覚です。



②に対する対処法


これに対しては考え方を自分の中で変えてみました。まずは天秤の話になりますが、仮に毎日が休日となった場合、それは本当に幸福でしょうか。恐らく最初の1週間はとても嬉しくなり「明日は何しようか、どこに行こうか。」とワクワクしながら過ごすと思います。しかし、1ヶ月、1年と毎日が本当に充実した日になるでしょうか。もちろんお金は無くなって行きますし、周囲の人たちは仕事をしていますから予定も合わないでしょう。そして、次第に天秤に乗っているものが「仕事と休日」ではなく、「良い休日と悪い休日」になっていくでしょう。


さて、休日が「悪い休日」にもなり得ると気づいた時、私がしたことは限られた休日を絶対に「良い休日」にすると決意することでした。1日の休日を翌日のことで憂いる時間がもったいないのです。更に連休が少ないということは、当たり前ですが連勤も少ないのです。1日の休みをフルで充実させることができたのであれば、むしろ連勤が少ないというメリットの方がとてつもなく大きく感じてきました。


ここで、私の「良い休日」の定義をお伝えします。それは【1つだけ、これをする!ということを達成する】ことでした。

これはなんでもいいです。友人と遊ぶでもいいですし、先ほどの予習復習をするでもいいです。数分で終わることでもいいですし、1日かけて行うことでもいいです。あなたの休日を意味のある休日にすることが「良い休日」になるきっかけになります。同じ1日を過ごした人でも目標として掲げた場合と掲げていない場合では充実度が大きく異なるので、必ず「これをする!」と目標を掲げて休日を過ごしてみてください。


最後に私が今仕事に行きたくない病をほとんど発症しないのは看護師という仕事のおかげであると確信しています。


再度天秤の話になってしまいますが、看護師の仕事の先には患者さんがいます。その患者さんにとってはきっと「良い看護師と良くない看護師」の天秤があると思いませんか。私は絶対に「良い看護師」としてその患者さんに認識され続けたいです。


【仕事をすればするほど人から感謝される】そんなありがたい職業に今就くことができているということに気がついてから、仕事に行きたくない病をほとんど発症しなくなりました。


看護師として働いている方がこれを読んでくれていたら、どんな悩みや仕事に行きたくないなと思った日であったとしてもあなたを必要としている人がいることを思い出してください。それはあなたの存在意義であり、あなたが仕事をしていく上でのモチベーションに繋がるはずです。

writer name IOIZ×LURES

上記記事内の用語について

CV挿入介助・・・

CV-中心静脈カテーテル

CVは鎖骨下静脈・内頚静脈・大腿静脈からカテーテルを挿入し、心臓近くの中心静脈にカテーテルを留置します。 末梢ルート確保が困難な患者さんや、術後や重症である場合や点滴の種類をたくさん投与する場合、高カロリーの輸液を投与する場合に挿入することが多いと思います。

CD挿入介助・・・

CD-胸腔ドレーン
胸腔ドレナージは、胸壁を切開し、胸腔にチューブを挿入する医療技術である。主に何らかの疾患によって胸腔内に溜まった余分な空気、体液、膿胸などの分泌液を体外に排出するための処置として行われる。

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