仕事でミスや失敗をした時の考え方と心構え
入社したばかりの新人さんもそうですが、長く勤務していればミスや失敗をしてしまう事はあると思います。
人材によっては、ミスや失敗をした時に負い目を感じて責任を取る名目で「辞めたい」というような意思を示す場合もあるかもしれません。
しかし、会社が求めているのは、人材がミスしたから失敗したから「辞める」ということは解決策にはならず、ミスや失敗をしたら今後どう対処していくか、又は同じミスや失敗をしないようにどう取り組んでいくかの姿勢や行動をする事が大切になってきます。むしろ、会社も周囲も責任を感じるなら「辞めないでください」と思っているはずですし、ミスや失敗をした人材は周囲の人材をもっと信頼する必要があります。
その理由ですが、”失敗したから簡単にもう辞めよう”というのは自分だけの気持ちがスッキリする・早くその状況から逃れたいという自分本位のものだからです。自分は完璧な人間だと思っている場合、そんな自分が許すことができず「会社にも迷惑をかけたし辞めたくなる」というような意識を持つ人が多いようです。その人材が仮に辞めても、会社には続きがあり、そのミスや問題で起こった何らかの副産物等も・・残された人材が背負っていくことになるんですね・・。
今後、別の人材がミスや失敗をしてしまった時に全力でサポートする事を行動に移すことの方が大切です。
どんな人材であれ大小のミスや失敗をします。間違える事もあります、そんな時は直ぐに正しい方向へ軌道修正すれば良いんです。仕事をする上で自分だけしか見えていないと、もしかしたら周囲が完璧に仕事をこなし、ミスをしていないように見えていたりするかもしれません。それはただ、ミスや失敗が上手く対処されており表向きには公になっていないだけかもしれません。
入社したころは、初めての経験ばかりでうまくいかないことも多くなるはず、自分の理想通りに進まなかったり、行動に移せなかったり、結果がついてこなかったり・・この理想と現実の狭間でギャップが大きければ大きいほど悩みも沢山でてきます。その悩みは働き続ける上ではどんな職場でも切っても切れない悩みでもあります。時が経ち、ミスや失敗を重ねて乗り越えた場合、昇進したり、役職がついたりする人材はあきらかに過去に逃げなかった人材です。中には、役職がついたとたん責任回避をする人材もいるかもしれませんが・・。
ミスや失敗をして落ち込む前に次の対策を考えたり、上司に相談してみたり〔過去に同じような事例がないかどうか〕等も含めて意欲的に調べたり、考えたり、対策を練ったりと動くことの方がよっぽど好感がもてますよね。
もしかしたらその人材がやってしまったミスや失敗は、別の人材が別のかたちでミスや失敗をする可能性もあったかもしれません。むしろ早くその状況や問題に対処できたことで、その人材は成長出来るかもしません。ミスや失敗した当事者であればあるほど、貴重な体験にもなります。
どんなミスや失敗・問題も企業であれば、関わる周囲の人材達にも100%落ち度がないということは無いはずです。落ち度がなければ、まずミスや失敗は起こりません。又、人はミスや失敗を忘れやすいものですから同じ事が繰り返されないよう念入りに対策が必要にもなります。
ミスや問題が起きた時は、人材・個人への責任追及ではなく、社内・外の体制やルールの見直しを徹底し、再発を防ぐほうに力を入れましょう。「失敗なくして成長はない」+「改善・対策・関係者への周知」はセットであり、職場で働く誰もが意識する方が良い職場になります。
人材のミスや失敗を受け入れる社内体制(管理職や上司の器の見直し)、叱咤ばかりで誰も挑戦しないような職場にならないよう心掛けていきましょう。
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