職場での信頼関係構築術:使い上手は使われ上手の理論

久しぶりの更新となりますが、最近取り組んだ新たなジャンルの企業様との仕事について、少しお話ししたいと思います。今回のテーマは「職場での信頼関係構築術:使い上手は使われ上手の理論にまつわる上司力」です。
「使い上手は使われ上手」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?なかにはこの表現に少し嫌悪感を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、その点はご理解いただければと思います。
この言葉、結局のところ、職場においては「上司と部下」の関係に当てはまりますが、上下関係に限らず、「身近な人が困っているときにどれだけ迅速に解決できるか?」という点が重要です。
仕事において、指示をする側、指示される側という関係性が必ずしも一方向でないこともあります。特にフリーランスのような仕事環境では、このような関係が顕著に現れやすいですよね。
上司や経営者に依頼をすると、その対応の速さが際立っていました。迅速に対応してくれることが多く、このスピード感は職場の環境を良くする要因となっていたと思います。
仕事のスピードが求められる現代において、仮に部下から上司などの逆の依頼がった場合、その人材にとってスピードが当たり前のものとなれば、1日経っても、3日経っても、1週間経っても何も進まない場合、その上司や企業に対する信頼感が揺らいでしまいます。
実際、メールすらなかなか確認するのに時間のかかる企業や、営業先の管理すらしていない企業、さらにはいまだにFAXでないと対応できない企業も存在しています。このような現実を目の当たりにし、業務スピードや判断の遅さに失望している人たちも少なくないのです。
仕事において大切なのはスピードと質のバランスです。スピードが遅ければ、品質もどこかで影響を受けてしまいます。スピードも速いが質も良いこれを目指していく方が健全です。しかし、これは仕事の依頼内容や情報が揃って実現するのではないでしょうか。
また、仮に上司が部下に業務を依頼し、その結果を迅速に求める場合、その逆に部下が上司に対して何かを依頼した際には、同じように迅速な対応が求められるのではないでしょうか?上下関係に関わらず、公平な対応が必要ではないかと考えています。
「使い上手は使われ上手」という言葉は、仕事の効率化や人間関係の円滑化において非常に有益な考え方です。お互いにうまく活用し合うことで、職場の雰囲気や業務の進行がスムーズになりますね。
1. 人をうまく使う力
「使い上手」というのは、人を上手に活用し、その能力やスキルを引き出すことができる人のことを指します。ただ指示を出すのではなく、相手の特性や状況を理解し、適切な指示やサポートをすることで、より効率的で効果的に物事を進めることができます。仕事をお願いする相手にあわせて言葉をかえる必要性もありますね。
2. 使われる側の対応力
一方で「使われ上手」というのは、指示を受ける側が柔軟に対応し、迅速かつ効果的に行動できる能力を指します。上司や同僚からの依頼に対して、しっかりと理解し、適切に実行することで、信頼を築き、チームの一員として円滑な関係を保つことができます。
3. 相互信頼の重要性
「使い上手は使われ上手」の本質は、相手を尊重し、信頼し合うことにあります。使う側も使われる側も、適切に相手を活用することで、関係性が強化され、業務の進行もスムーズになります。お互いに負担をかけすぎず、協力し合うことが理想的です。
4. フリーランスや対等な関係でも
この言葉は、上下関係がある職場だけでなく、フリーランスのような対等な関係にも当てはまります。依頼者と受注者、あるいはクライアントとサービス提供者の関係でも、双方がうまく使い合い、理解し合うことで、よりよい成果を生み出すことができます。
信頼関係の構築はこの「使い上手は使われ上手」というところからもおさえておきたいポイントの1つですね。