職場環境の良さを考えてみる【初級編】

働き方改革、休み方改革といっても本当にその職場にとってどんな働き方が必要とされているのは人材の意見を的確に取り入れなければいけませんよね。人材は入社前の情報を頼りにしていますし実態が違えば退職者が後を絶たないのではないでしょうか。置かれた立場によっては自分で理想の職場環境にしていくことは極めて困難なはずです。
どんな職場でも働きやすさも部署単位、個人単位で確かな柔軟性を感じられなければ窮屈で人材は辞めてたくなってしまうのではないでしょうか。また、やりがいや達成感を感じなければ長続きしない事もあります。人材がストレスや不満が多い労働環境では退職率が上がります。
人材が定着しないのはそれなりの理由があります。
職場環境で最も重要な課題は、人材の選択権の多さではないでしょうか。
一般的に入社してもなかなか人材が定着しない職場は人間関係・職場環境(勤怠管理や労務含め)・待遇や評価・将来性・競合他社とのレベルの差、適正な評価がなされない等々が挙げられる点で課題が多いとされています。
辞めていく本当の理由を言ってくれる人材は少ないのかもしれません。
しかしながらインターネットやSNS等で後になって口コミ投稿や匿名でしか事実が語られないのはとても悲しいことです。
今一度見直してみましょう。確認の初級編としてまずは3つ例を挙げてみます。初歩的ですからどんな職場環境にも当てはまりそうな内容です。
【休み方改革編】
①しっかり休めること(※勤怠管理ができていない)
例えば、土日祝日は休みだと聞いていたのに嘘だった・・
連勤(休まない)の人材の方が優遇されていた・・
上司や職場の人材の顔色や体調が悪そうだった・・
やつれている人材が多い・・
肝心な休みは早朝深夜関係なく電話やメールがあり、休みモードではなく仕事モードな職場環境だった・・又はそんな上司ばかり見てきた・・
休日は疲れすぎて不本意に寝て終わるのが日常が当たり前など例として挙げられるのではないでしょうか。
週休2日から週休3日にする企業も増えていますね。実際のところ週3になって1日の勤務時間が長い方が良いと考える人材もいれば、そうでない人材もいますから何ともいえませんがこの働き方も選択肢の多さは魅力ではないでしょうか。
話は変わりますが、例えば、3年勤務したら2~3年休みというような働き方があっても良いと思いませんか?
もしも、そんな企業が世の中に増えたならばきっと産休・育休で復帰する人材も戻りやすいのではないのでしょうか。
産休・育休以外でそんな働き方をしている人材がいたら・・職場に多々存在していたら・・・なんの気兼ねもなく戻ってこれるのではないかと想像します。
休んだならばその職場にもう復帰しなくなるのではないか・・と安易に考えてしまいがちですが、優秀な人財であればなおさら辞めるという選択肢だけでなく、休むことが適正な場合もあるような気がしませんか?
その他にも他の企業への出向制度も充実すると人材の将来的なスキルの幅が広がり良いですね。
人材が将来的に求めるであろうポジションや役割がその職場に無ければ外部の協力やノウハウを知り得る等し社内で構築する必要もでてきます。
【快適編】
①人材の適温で働けること
企業には伝統的なルールとして重んじて服装や制服などの規則を取り入れているケースがよくあります。
日本では2005年に「COOL BIZ」”クールビズ”という言葉が造語としても有名になりました。
2024年になった今現在、変化が見られないという業種や職種もあるのではないでしょうか。身にまとう衣服の選択肢は特に必要であり働きやすさに直結するものです。
営業の際に猛暑でもスーツもよくある光景かもしれません、しかし時代に合わせていく寛容な職場の体制は必要です。
顧客が必要だと訴えるような場合は難しいのかもしれませんが、実はその服装や制服が
「本質」ではないという業種もありますよね。
制服等でも空調付きのものが数多く出回ってもいます。無ければ企業にあったものをメーカーにオーダーするという選択があってもいいです。業務用で屋外・屋内限らず空調も便利で移設出来るものも存在します。無ければレンタルしてみるのもいかがでしょうか。
余談ですが、冷暖房は皮膚や髪の乾燥に繋がることもある為、美容等の観点から最小限でしかつけたがらない人材もいます。そのような方は在宅ワークがお勧めです。
②身体を労われる環境かであること
昨今、小売店などの清算レジでも座ってレジはまだまだ浸透していないですね。
「座ってイイッスPROJECT」やその他、新しい取り組みも進行していますね。
仮に椅子があっても座らない選択をすることも十分考慮したうえで、この選択肢を取り入れるのは良い対策ではないでしょうか。
多様な人材が活躍してもらいやすい労働環境を作る為にも無駄な体力やエネルギーを消耗させない取り組み、人材にも省エネモードは必要です。ここぞという場面で人材に能力を発揮してもらうにも大きな役割を果たします。
レジに限らずですが、立ち仕事である場合はその意味が顧客にとってもどのようなメリットがあるのかを説明できなければ寄りかかりできるアイテム及びイスを取り入れるなどすることを検討するのも1つの手ではないでしょうか。
立ち仕事で当たり前が緩和されることにより、スーパーのレジや小売店が人気の職種に早変わりする可能性だってあります。既にセルフレジもありますね、深夜はアバター定員さん等も今後は増えてくるかと思います。あくまでも人材の働き方の選択肢を増やすのが最も適切なのではないでしょうか。
座りっぱなしも身体によくありませんが、立ちっぱなしも浮腫みの原因になり足腰の負担になります。
【プライベート編:女性目線】
③趣味と両立できない
極端な例を挙げてみます。ピアノやパソコンタイピング、ブログ、ネイルなが好きで趣味な人材がいたとして、入社してみたら想像以上に毎日手を酷使しなければならない仕事だとしたらどうでしょうか。
指が傷ついてしまう・・
指が痛くて動かなくなる・・
手には絆創膏が当たり前・・
練習しても練習しても何だかいつも最初の振り出しに戻る感じでしょうか。
上記のような場合は趣味との両立は難しいのではないでしょうか。かなり極端な例ですが・・
その場合は、日常的に必要以上のハンドケアが必要になり、その時間も要します。
好きなものと両立が難しいのであれば、人材の定着も難しくなります。
折角の休みの日のリフレッシュ・趣味も楽しめなくなるからです。
早めの段階で人材の趣味や好きな事を知って置くことは大切ですね。早めに部署・役割の変
更することで定着する可能性があるのかもしれません。
この時点で人材はリフレッシュ方法を変えなければなりませんが、好きなものや趣味を変えてまで本当に仕事を続けるべきなのか疑問になりませんか?
やってみて初めて気づくことは多々ありますから転職した方が良い場合もありますね。
次に上司は部下を理解するのに 3 年かかるが部下は上司を 3 日で見抜くと言われていますね。これは上司と部下の関係における理解の速度の違いを示しています。
その理由はいくつか考えられます。
1.【情報の一方向性】
部下は上司の行動や指示を毎日観察し、上司の意思決定やリーダーシップスタイルを直接体験します。
一方、上司は複数の部下を管理する必要があるため、個々の部下に対して深く理解する時間が限られています。
2.【職場の力関係】
上司は通常、部下に対して指示を出し、部下の業務の進捗を監督します。この力関係により、部下は上司の意図や期待に敏感になりやすいこともあり、短期間で上司のパターンを見抜くことが可能です。
3.【コミュニケーションの違い】
部下は上司からのフィードバックや評価を頻繁に受けるため、上司の判断基準や価値観を理解する機会が多いです。
一方、上司は部下の内面的な動機や個別のスキルセットを理解するためには、より多くの時間と観察が必要です。
4.【リスクと報酬】
部下にとって、上司の期待を理解し、それに応えることは、昇進や評価に直結する重要な要素です。そのため、部下は上司を早く理解しようと努めます。
一方、上司は部下のパフォーマンスを見極めるために時間をかけ、慎重に判断しようとします。上司×部下の双方の目的意識を含めた認識の理解が早期に必要になりますね。
上記①~④ように、上司と部下の関係には情報の流れや力関係、コミュニケーションの頻度など多くの要因が絡んでいる為、理解の速度に差が生じると言われています。
次回は職場環境の良さを考えてみる【中級編】を作成致します。