フリーランスや業務委託の働き方改革について

働き方改革は、企業で雇用されている人材だけが適用されるものではなく、本来フリーランスや業務委託で働く人材にも適用があって当然の権利です。副業等でフリーランスで活動する人材も増加傾向にありますね。フリーランス人材の働き方や業務委託契約の働き方のさわりを今回は記事しています。
※フリーランス法は11月1日施行されます。
フリーランスとは、企業に雇用されるのではなく、独立して仕事をする形態の働き手を指します。フリーランスは、自営業者の一形態であり、以下のような特徴があります。フリーランス人材に口約束、口頭での依頼は無効になります。
依頼側がこのような事実を知らなければ何故、成果物がでてこないのかなど理由がわかっていない可能性もあります。仕事発注の内容が毎回同じとも限りません。
依頼する場合も含めてフリーランス人材への仕事の依頼は報酬額、諸経費の扱い、納期(契約期間)、納品・検収方法、秘密保持、支払い期日等々きちんと履歴で残るかたちで示しましょう。報酬額が定まっていない等は後々のトラブルになりかねませんのでキチンと対応してあげましょう。
【フリーランスの主な特徴】
- 独立性
- フリーランスは、雇用契約に基づかず、自己の裁量で仕事を請け負います。複数のクライアントと契約を結ぶことが多く、プロジェクトごとに契約内容が異なる場合があります。プロジェクトでミッションを達成し顧客からの信頼を得るなどすることで継続的な関係性が保たれていきます。会社の枠にとらわれず、自分が面白いと思うプロジェクトにどんどん携わる機会ができ活躍や成長、出来る可能性が広がるのも特徴です。
- 契約の自由
- 契約条件や報酬、業務内容などを自身で決定し、クライアントとの合意に基づいて仕事を行います。契約は一般的に期限付きのものが多いです。活動においての資金調達も含めフリーランス人材は依頼元との価格調整も行う事になります。交渉力が弱ければ価格転嫁がおこる可能性もありますので市場の状況やマーケットを把握しつづけることで契約内容を変える交渉も必要になってくるのは当然です。
- 業務の多様性
- フリーランスは、多種多様な業務に携わることができます。例えば、デザイン、ライティング、プログラミング、翻訳、コンサルティング、エンジニアなど、専門性やスキルに特化し適正に応じた仕事を選ぶことができます。
- 自営業者の一形態
- フリーランスは自営業者の一部であり、個人事業主として扱われます。事業の運営や経理、税務処理などは自身で行う必要があります。
- 柔軟な働き方
- 働く場所や時間についての自由度が高いです。リモートで働くことも多く、場所に縛られずに仕事をすることができます。
- 収入の変動
- フリーランスの収入は安定しないことがあります。プロジェクトの受注状況や契約内容によって収入が変動するため、安定した収入を確保するためには、計画的な仕事の受注と経営管理が求められます。
- 自己管理の必要
- 自身で仕事のスケジュールを管理し、プロジェクトの進捗を把握する必要があります。自己管理能力が重要です。
業務委託(ぎょうむいたく)とは、企業や団体が特定の業務や業務の一部を外部の専門家や企業に委託する契約形態です。業務委託は企業同士の契約に限らず企業とフリーランス人材(個人や個人事業主)が、業務委託という契約をする場合も多く、業務委託はアウトソーシングとも呼ばれることがあります。
アウトソーシングの言葉の方が聞きなじみがあるの用語ではないでしょうか。
【業務委託の主な特徴】
業務委託契約の前提は、委託先が独立して業務を行うことです。
- 業務の委託
- 企業が自社内で行うべき業務の一部を外部の専門家や業者(法人・個人)に委託します。委託先が業務を遂行し、その成果物やサービスを企業に提供します。「特定のプロジェクトを完成させる」「特定の成果物を納品する」といった具体的な成果物に対して報酬を支払う契約が基本です。依頼内容においても報酬額、諸経費の扱い、納期(契約期間)、納品・検収方法、秘密保持、支払い期日、契約変更・解除条件を明記しましょう。
- 契約関係
- 委託契約には、業務の内容、納期、報酬などが詳細に記載されており、双方の合意に基づいて業務が進められます。契約内容に従って、委託先は業務を実施します。業務委託は雇用と違い決まった時間に出社を事務所に毎日出社は支持できません。業務委託では、発注企業側に指揮監督権がないため、時間管理をすることができません。これを行うと、委託先を「労働者」として扱っているとみなされ、雇用契約と判断されるリスクがあります。
- 柔軟性と専門性
- 専門的なスキルやノウハウを持つ外部の業者やフリーランスに業務を委託することで、企業は必要な専門性を確保することができます。
- 成果物の納品
- 業務委託では、委託先が業務を遂行し、その結果として成果物やサービスを納品する形になります。納品物に対する品質管理やチェックが重要です。
契約書には書かれていないが口頭指示をするということでフリーランスが不利益を被らないよう避けなければならないですね。業務委託の詳細を知らないままフリーランスに委託してしまうことがないよう予め調べておきましょう。
以上の通り、業務委託契約を結ぶ際は、雇用契約と混同されないように契約内容を明確にし、労働時間や作業方法についての指示を控えることが重要です。
昨今、企業での働き方改革の規制意識が高まった一方、フリーランスや業務委託契約にしわ寄せにならないよう円滑な取引が求められています。
是非チェックしてみてくださいね。
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