職場で指導が上手な人は共感力がある

仕事を教える事になった場合、上司や関わる人材によって部下の成長度合いが大きく変わります。後々、部下からするといずれ私もA上司ではなくB上司の方が良かった等と不満の声が出てくる可能性もあります。では何故、違いが生まれるのでしょうか?

同じ仕事1つとっても教え方は本当に人材によって違います。又、教え方が上手な人材(B上司)は下記のような人材です。

部下等の相談までいかなくとも、業務に対して少しの悩みや出来事にしてもまず共感してくれる。指導する前に共感する、これは意外にできていない上司が多いものです。

部下が仕事でうまくいかなかった事を上司等に打ち明ける場合、自分の評価にも関わる事もありますから上司が思っている以上に
深刻に捉えているケースもあります。そんな時、教え上手のB上司は、

「わかるよ~。自分もそうだったよ~。」等と先ずは口にしてくれた後、必ず解決策を提案してくれます。
解決策はアドバイスのようなカタチで、「私はこう○○しているよっ。」とアドバイス+解決策の実践してくれます。このアドバイスにとどまらず実践も部下にとっては嬉しいと思いますが、その前の共感の言葉伝えていますか?

共感はとても些細な事と思われがちで指導のみに徹する上司もいますよね、この最初の共感の言葉はとても大切で、仕事の話(相談等、うまくいかなかった点)等の話をした相手は、先輩でも新人の頃は同じだったのか・・そのような出来事も乗り越えられてきたのだな・・と部下側は
とても安心します。

この共感する場合としない場合は、今後のコミュニケーションの際に差が出てくることは間違いありません。
部下の気持ちに共感できていない心理状態では、結果的に教える側の独りよがりということにもなりかねません・・・。

明日から即実践してみましょう。

【STEP1】

まずは部下の気持ちに共感+アドバイス・解決策を実践してみる
  ↓
【STEP2】

部下の心を開く手助けになる・改善策を持って業務にあたることができて上司にも安心感を覚える
  ↓
【STEP3】

部下は前回相談した内容を元にまた次の機会に上司へフィードバックしたり相談する機会が増えて、自分の仕事を振り返る事もできます。日常業務に上記の循環を増やしていくことで質の高い仕事に繋がっていきます、とっても嬉しい相乗効果ではないでしょうか。共感力を高めて人材から本音を引き出すコミュニケーションを行いましょう。

では、共感がなく指導のみの上司の場合は言うまでもなく、A上司はこんな失敗や経験もなく親近感が湧かないな・・とも思われそうですね。

次に、B上司の場合
教えてる・指導しているという気構えが良い意味で無い。

教え方が上手な人材は、気構えなく、必要な情報を自分の経験を元にピンポイントで語る事が出来る。
これは、仕事で使う道具でも、時間の使い方、人付き合いの仕方〔立ち回り方〕、フォローの仕方や考え方、教え上手な人材は、一緒にいる全ての時間が学びになります。出来そうで出来ない事で一番これが凄い事ではないかと考えています。

職場で仕事を誰かに教える場合少し気構えたりすることはないでしょうか??「よし今日は部下の○○にアレを教えよう!」と。教えてもらう側はもちろん嬉しいのですが、意外にもこの上司と部下の気持ちの温度差というものが生まれるケースもあります。

教えてもらう側が「何か今日?A上司やる気だな・・じゃあ自分頑張って覚えよう!!」と都合よくいけば良いですが、一歩間違えれば普段と何だか気持ちの差が激しいな・・等と上司のモチベーションバロメーターを部下側が素早く察知して重荷になってしまうことにもなりかねません。どうでも良いと思うような出来事かもしれませんが、これは言い換えれば、教える前に部下に上司の顔色を窺わせているという事に繋がります。

ここまで読んでいただいて、何故こんなにも上司が部下に気遣いしないといけないのか??と思われた方もいるかもしれません。


確かに相手を疲れされる気遣いはナンセンスですが、この気遣いはビジネスにおいても相手の気持ちに余裕を生ませるとても大切な役割を持っていることを忘れてはいけません。

気遣いするとする方はエネルギーを使って疲れる・自分のエネルギーが失われると思う方も多いと思いますが、実はこのエネルギーは相手に気持ちの余裕を提供している事と一緒です、部下はいつだって不安や心配をしていると思っているくらいが丁度良いです。

そう考えていただければ、自分のエネルギーを相手に渡している、部下に上司が心の余裕を与えられる事と考えてみることで仕事でより良い相乗効果が生まれる事になります。相手も自分も大切にする気持ちは必ず人間関係の良さに繋がります。

職場での退職理由ランキング等の上位であがる「人間関係の問題」、毎年かわることない状態ですよね・・・。皆さんの職場ではこの問題に解決策を打っていますか??私達と一緒に教え上手な人材を目指してみませんか??

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