インターンシップのメリット・デメリット
インターンシップという言葉は、誰しもが一回は聞いたことあると思います。皆さんが働いている企業はインターンシップを実施していますか?
インターンシップには、企業側、参加側両方にメリット・デメリットがあります。
インターンシップとは簡単に言えば多くの学生が参加する仕事の経験を積むための仕事体験です。インターンシップとは、 仕事の内容理解・適正理解が目的です。業種職種の仕事内容の理解をしつつ、自分の向き不向きを判断することが可能です。また、社会人として身に付けなければならないルール、マナーを学ぶこともできます。
日本では、2000年代に入ってから不況になり、採用方法としてインターンシップを実施する企業、参加する学生が増えたという情報もあります。
また2000年代後半には、インターンシップをやるのは当たり前、就活はインターンシップから始まると言われるようになったとの情報もあります。
不況時代は、専門学校、短大、大学を卒業後も就職が決まらなかったのでインターンシップに卒業後参加したという人もいるのではないでしょうか?
一例に過ぎませんが、まずはどんな参加方法があるのか見ていきましょう。
中小企業団体が所属している中央会という会があります。
所属している企業がインターンシップに参加したい学生を集い、インターンシップに参加したい学生も集まります。
企業の方の話を聞いたり、気になる点は質問する等して企業の方と面談します。
企業は何社も参加しますし、学生も多数いるので企業集団説明会のイメージです。
最初は企業の方に印象を残すために積極的な質問や疑問に思ったことを解消するために話すことが重要になります。
2名など複数名をインターンシップに参加させてもらえる企業なら良いですが、ほとんどの企業が1名のみ参加させてもらえるのでとても狭き門です。
その後、自分が決めた企業に書類を提出し、採用が決定したらインターンシップ先の方と中央会の方と自分で最終契約を結び、インターンシップ開始です。
インターンシップ期間は様々ですが、半年などが一般的ではないでしょうか。
他には、企業のホームページに正社員求人などと合わせてインターンシップ情報を掲載している企業があるはずですので企業ホームページからインターンシップ情報を探すのも手段です。
先日、別記事で上がりましたが、オファーボックスに似たものもあります。
自分から探すのではなく、自分はサービスに登録し、自己PRや経験などを入力します。企業側からインターンシップ参加のオファーが届くのを待つスタイルとなります。
では実際に企業でインターンシップをする際のメリット・デメリットをお伝えします。
【企業側メリット】
①中央会やお国からの協力金支援が出る。
企業からインターンシップ生にお給料を支払うことなく、若者に働く場を提供できる・・・
会社に金銭面で余裕がなくても安心してインターンシップ生の受け入れが可能です。
②今後、会社の力になってくれる若い人材を探すことができる
一緒に働いて今後新たな意見や仕事の仕方ができ、今までになかった考えを会社に取り入れたりできる可能性が充分ある。
③人材が少ない職場であれば、たった一人でも人材が増えたことになります
インターンシップ当初は教えることがたくさんで戦力とはならないはずです。しかし、インターンシップは企業で期間は様々ですので長い期間インターンシップをする学生であれば、若い人は覚えも早いですので戦力になってくれること間違いなしです。
④インターンシップ生の受け入れは人材を判断する良い機会になる
正規採用者は辞めてしまったら離職率増加に繋がるが、インターンシップ生は正規採用でなくあくまで職場体験という形なのでインターンシップ生側は自分にあった職種業種か、企業側も今後入社してもらうことになった際に適正者かどうか見分けるチャンスです。
【企業側デメリット】
①仕事を一から教えなければならない
中小企業は最初から人材が少ない職場だとインターンシップ生に仕事を教える人材の確保に問題がある。
②インターンシップ生は今後も企業で働く気が合っても会社の今後を見据えないと金銭面などでお断りをしなければならないこともある
インターンシップ終了後は双方の意見が合えば採用となります。今までは中央会からなど金銭面は支援されていましたが支援はなくなるので金銭面が厳しい中小企業団体はインターンシップ生に悲しい思いをさせることになり兼ねません。
③インターンシップ生に満足する場を提供できない
人数が少ない職場、忙しすぎてインターンシップ生に仕事を教えることができない企業はインターンシップ生のやる気、モチベーションを下げるとともに企業の印象が下がってしまう可能性があります。
【インターンシップ生側メリット】
①学生時代では得られなかった働くことという大変さが実感できる
アルバイトなどとは違い、毎日決まった時間に始業など決まった規則にのって働く大変さ、様々な仕事をしている人の全てを学ばせてもらえる機会が与えてもらえます。
②今後の仕事内容の幅が広がる場所を提供してもらえる
中小企業は働いている人が少ない職場もあるのでインターンシップ期間が長いと全員の仕事を体験させてもらえることができ、最終的には自分に合った仕事を選ぶこともできます。
③きちんと給料面も安定している
働くことの大変さとお給料を頂いて働くという事の有難味が実感できます。
④インターンシップ生と中央会担当者が集まって意見交換する場がある
日ごろは1人で働いているので不安点もあるかと思うが、一ヶ月に一回ほどのペースでインターンシップ生が集まる機会があるのでその場で他の人の仕事内容、困っていることなど共有したりされたり自分のモチベーションをあげるとともに活力とできる。
⑤学生時代のインターンシップ経験は就活時に自分をアピールするチャンスが増える
短期のインターンシップでは厳しいかもですが、長期のインターンシップでは、業務や社会人としてのマナーなど身についています。学んだことを就活の面接で自己PRとして話すことができ面接担当、人事担当の方などに好印象を与えることができます。
【インターンシップ生側デメリット】
①仕事で不明点・疑問点が出てきた場合、人数が少ない職場だと仕事の不明点・疑問点が聞きづらいと感じてしまう
人の手を止めて質問などすることに抵抗を感じてしまう人は仕事が進まなくなってしまうため、自分にストレスを溜めてしまう可能性がでてくる。
②インターンシップ後、必ずしもそのまま職場に採用とはならないのでまた就活のし直しも視野に入れなければならない
企業側の金銭面の問題、自分の技術と会社の求めるものが一致しなかったなど様々な理由で不採用になる可能性もある。
③学生時代のインターンシップは学業との両立が難しい
就活をする前の期間に学業と両立してインターンシップに参加する場合、学業の合間にインターンシップをすると学業の時間がとれなくなり両方が疎かになりかねない。
④インターンシップ先の企業に就職したいがインターンシップ期間中にミスをしてしまう
就職したい職場を経験したいからとインターンシップに参加して好印象を与えたいと考えている場合もあるはずです。しかし、インターンシップ中に仕事のミスをしてしまうと悪印象となり就職が困難になる可能性があります。
企業側、インターンシップ生側にもメリット・デメリットは付き物です。
企業さんは企業側のメリット・デメリットを、インターンシップをしたいと思う学生さんはインターンシップ生側のメリット・デメリットをしっかり調べたり直接聞ける機関に聞きましょう。そして、採用方法の一つとして視野に入れて活動の幅を広げる手段にしてみてはいかがでしょうか?
中央会URL
愛知県中小企業団体中央会