部下たちから不満が出ること自体は問題にしない、むしろ風通しがよい証拠と前向きに捉える職場問題
世の中では愚痴や不平不満を職場で言うことが風通しの良い職場認定されているふしがあります。
通常は愚痴・不平不満は、職場改善がなされれば少しづつでも減っていくものです。しかし、日常茶飯事で職場の愚痴や不平不満がある場合、風通しが良いのではなく、実態はただいつまでたっても改善がされていないだけで、離職率が高い職場になります。
そもそも職場が働きやすければ、人材は嫌でも辞めたくない心境や状況になりますよね。また人材が退職する理由は、本来、職場の問題であるにも関わらず、真実を伝えられないケースが多いです。事実が伝わっていなければ、改善されにくいはずですよね・・・。次の転職先の面接でも、会社・職場を理由にした前職の退職理由は採用にも影響があると言われていますよね・・・
愚痴・不平不満を言いやすい=風通しが良い職場と勘違いしてしまい改善がなされない職場の場合、その愚痴や不平不満は、職場以外、その家族や友人、SNS活用を通じて社外に広まることにもなります。離職者が転職サイト等で匿名であれば、口コミで辞めた職場の問題を告白できる、本音を語れることが退職後ということが不自然であるという認識を持った方が職場は問題改善されやすくなります。職場が何らか対策や改善がされていれば辞めることもありません。又、愚痴や不平不満を周囲が聞いた場合、率直に良い職場だと判断する人はいません。
人材は、職場の風通しが良くしようと思って愚痴や不平不満を言っているわけではないのです。基本的には改善して欲しいと悩んでいるのです・・・。好きで愚痴や不平不満を漏らすことはありません。経営者をはじめ管理職がすべき職場の改善をしないことが良しとされる限り、離職率は高まります。
厚生労働省の調べによると、令和2年の離職率は1年間で入職者数は71,034千人、離職者数は72,721千人、離職者が入職者を1687千人上回っています。 ※今後も離職者の方が上回る可能性があります。
入社より職場から去っていく人材の方が多い現状です。職場環境がよければ、そのまま働き続ける人材の方が通常は多いはずですよね。実態はそうではなく、何かしら職場に問題があり、辞める可能性がある人材が多いということです。風通しが良く、働きやすい職場であれば、入社人材と同様に職場に人材が残り、離職率も上回らないはずです。
会社の業績の影響も多少あると思われますが、定年や独立等はまた別の話です。※理由はどうであれ、離職率の方が高い現状を皆さんはどう受け止めますか??定年以降の世代も働きたい人が働ける職場が沢山あれば、離職する必要もないです。
業界によっては労働環境の悪さ、給与の低さ、待遇の悪さもあり人材が集まりにくい。一人で受け持つ業務量が多くなります。労働環境や待遇が改善することは非常に重要です。
入社した人材は場合によってはその人材の業務負担も背負うことになり、残された人材も業務負荷がかかります。イレギュラーな話では古株社員は残業代が増えると喜ぶ人材もいるようです。本当に様々ですね。
本当に、職場改善すべきなのは経営者や経営者層です。
経営者や経営者層が動かなかければ、採用してもまた人材流出の繰り返しになります。働く現場の人材は困っています。
解決策として業務効率化でITやデジタル化推進を積極的に行っている会社は愚痴や不平不満が出にくくなります。また、導入されたRPAシステムやデジタル機能は、愚痴や不平不満を言うことはありません。
もし不平不満が出るとすれば、デジタル化についていけない社員がいた場合です。デジタル化推進に関して企業側が事前に人材に対して必要な研修や講習を怠った場合、人材の負担が逆に増大します。余裕をもった計画で導入していきましょう。